■米財務省報告、人民元相場の柔軟性向上を評価
米財務省は19日議会に提出した報告書の中で、米国の主要貿易パートナーには為替操作国としての「技術的要求」を満たしたと認められる国は一つもないとの見方を示した。
同報告によると、今年上半期、中国はさらなる措置を取って金融部門と通貨市場の改革を強化し、通貨レートと金利の変動に対応した。これにより人民元相場形成メカニズムの柔軟性が昨年下半期よりも高まった。しかしこの柔軟性も、必要とされるレベルにはほど遠い。
また報告は、中国の通貨政策は、中米経済関係における核心的問題の一つとの見方を示した。
ここ数年来、米財務省は議会への報告の中で、中国政府が人民元相場を操作しないため、米国との間で不公平な貿易が行われているとの見方を一貫してはっきりと示している。
■家庭の金融資産構造に変化貯蓄減・ファンド急増
中国人民銀行(中央銀行)が20日発表した第4四半期(10~12月)の都市部預金者を対象としたアンケート調査の結果によると、一般家庭の金融資産構造に変化が生じている。「貯蓄を最も主要な金融資産とする」人の割合は全体の65.8%で、第3四半期に比べ2.4ポイント低下、前年同期に比べ3.6ポイント低下し、調査開始以来の平均水準67.2%を1.4ポイント下回った。一方、ファンドを選択する人の割合は第3四半期の6.7%から3.3ポイント急増して10%に達し、一般家庭においてファンドは貯蓄に次ぐ金融資産へと成長した。
貯蓄の理由にも変化が生じている。これまでは教育資金や老後資金、病気・失業・事故など不測の事態に備えるためといった「将来への備え」を理由に挙げる人が多かったが、今回初めてこの割合が低下し、教育資金を挙げた人は第3四半期比4.3ポイント、老後資金は同1.2ポイント、不測の事態への備えは同2.4ポイントそれぞれ低下した。
回答者の6割が「現在の物価は高すぎる」としており、大都市の居住者は中・小都市居住者より物価への不満度が高い。また回答者の半数が「物価はこれから上昇する」と予測している。
■中国の対日農産物輸出分析報告(2006年10月)
中国の対日農産物(林・水産物含む)輸出額は今年1~10月、前年同期比3.2%増の66億ドル、農産物全体の輸出増加率を9.5ポイント下回った。10月単月の農産物輸出額は前年同期比13.2%増の7億2千万ドル、増加率は日本の「ポジティブリスト」実施後、最高となった。(商務部外貿司)
10月の対日農産物輸出の主な特徴は次の通り。
(1)福建、広東、上海、江蘇、浙江など南部各地の対日輸出増加スピードが加速した。秋冬に入り、南部産オフシーズン作物の競争力はさらに強化、10月の対日輸出額は、福建6421万ドル、広東3672万ドル、上海2197万ドル、江蘇3499万ドル、浙江8084万ドルとなった。輸出増加率は12.8%~54.2%と、前年同期の増加率をはるかに上回り、主な北部生産地の同期の増加率より高かった。
(2)水産物、園芸(花卉など)製品の輸出増加率が上昇し、牧畜業製品の輸出が減少した。10月の対日水産物輸出額は、前年同期比26.3%増の2億6千万ドル、世界への輸出増加率を4ポイント上回った。園芸製品の対日輸出額は同比11.6%増の2億2千万ドルだったが、これは全体に比べ8.3ポイント低かった。牧畜製品の対日輸出額は同比5.2%減の9816万ドル、去年は13.7%増だったが、減少に転じた。
(3)高度加工農産物の輸出増加が加速した。10月の同製品の対日輸出額は23%増の4億2千万ドル、農産物の対日輸出全体増加率を9.8ポイント上回った。高度加工製品輸出は農産物輸出全体の57.9%を占めており、この割合は前年同期比4.6ポイント増。
(4)対日輸出の価格上昇率は、全体の価格上昇レベルに比べやや低かった。10月の対日農産物輸出価格は前年同期比5.2%上昇、輸出農産物全体の価格上昇率より0.6ポイント低く、価格上昇率はEU(9.5%)、香港(7.6%)より低くいが、米国(-1.3%)、アセアン(3.2%)など主要輸出市場よりは高かった。
10月の対日輸出農産物のうち、46回の製品が不合格とされた。このうちポジティブリストに関するものが17回、全体の36.9%を占めた。
ポジティブリストの導入後半年間で、日本は中国産ウナギ、フグ、ウーロン茶、シロキクラゲ、キクラゲ、シイタケ、松茸、ニンニクの芽、ネギ、落花生、シソ、ショウガの12種類に対して13項目の検査命令措置を実施、関連額は9億ドル以上にのぼった。このうち検査命令措置の影響が最も大きかったのは生シイタケで、通関所要時間は従来に比べ倍以上となった。製品の鮮度は下がり、日本市場における中国産生シイタケの販売量・価格とも低迷が続き、輸出企業とキノコ農家が受けたダメージは極めて大きい。
全体的に見て、中国の対日輸出は回復しつつあるが、シイタケ、ネギなど一部の生鮮野菜などは「ポジティブリスト」の影響を受け、輸出リスクが増大し、企業と農家の利益も低下した。
金曜日, 12月 22, 2006
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