中国への進出形態
中国はスピード社会、変化に富んだ国です。もしあなたの進出が、「周りに遅れをとらないために」とか「儲かりそうだから」などの漠然とした理由なら、もう一度、進出目的(人材・原材料の確保、市場開拓、コストダウン)と進出先(北か南か、開発区か一般地域か)をはっきりさせましょう。進出形態の選択はその後です。
中国の主要貿易国に日本がランクイン
外務省のホームページ(各国・地域情勢・2006年6月現在)によると、中国の2005年貿易額は、輸出で7620億ドル、輸入では6601億ドルとあります。主要な貿易品は、輸出側で機械電気製品・ハイテク製品・繊維および同製品と並び、輸入側では機械電気製品・ハイテク製品・集積回路・マイクロ組立部品になります。主要な貿易相手国として挙げられるのは、輸出側で米国、EU、香港、日本。輸入側で日本、韓国、ASEAN、台湾です。
これだけ貿易が盛んでありながら、不定期な規制緩和とインフラの整備により、トラブルが絶えません。また、中国との貿易・物流事情は、商慣習の違いも重なり、十分に対応しきれていないのが現状です。以下に日中貿易の典型的な形態を説明します。
5つの形態:直接・間接・仲介・代理・委託
1.直接貿易
例:日本企業←→輸出入契約←→中国企業
長所:いちばんシンプルな形態。
短所:各当事者がすべてのリスクを負うため、海外取引契約書の整備がとても大事。
総評:国際契約に精通している専門家に依頼するのが無難である。
2.間接貿易
例:日本企業←→(手続代行)商社(輸出入手続)←→中国企業(商社を使った手続代行契約)
例:日本企業←→(売買契約)商社(輸出入契約)←→中国企業(商社を使った当事者契約)
長所:言葉や法律の問題で、貿易取引が苦手な人にとっては、商社は心強いパートナです。
短所:商社に支払う上乗せ手数料がコスト高になります。
総評:インターネットの発達は、物流・情報・技術の取引フローを大きく変えています。それぞれの商社には専門分野があるため、選択する際は金額面だけでなく、サービス体制をよく比較しましょう。
3.仲介貿易(三国間貿易)
例:中国企業 ――→ 商品 ――→ 日本企業
↑ ↑
→ (売買契約)輸出入会社(売買契約) ←
長所:日本で通関をせずに、商品を右から左へ流す。
短所:売買契約が2本になるため、リスクが2倍になる。
総評:為替の動向や日本国内の景気に影響を受けないので、ある程度は安定した収入を得られる。
4.販売店・代理店契約
・販売店契約・・・商品を仕入れて、再販売することで得る売買差益が目的
・代理店契約・・・売買契約を委任され、成功報酬の手数料を得るのが目的
長所:独占販売契約を結べば、売り手側有利となる。
短所:現地の独占禁止法に抵触する恐れがある。
総評:販売店契約と代理店契約は、性質がまったく違います。混同される人がとても多いので注意しましょう。
5.委託加工契約(「三来一補」)
・来料加工・・・委託者が、原材料を無償で中国の加工企業へ提供し、受託者が加工後の製品すべてを委託者へ輸出する方式。委託者は加工賃のみを支払います。
・進料加工・・・中国の加工企業は、委託者が指定する原材料を有償で輸入し、仕様に基づいた加工製品すべてを委託者へ輸出する方 式。委託者はその製品代金を支払います。
長所:中国で法人を設立する必要がないため、コストを抑えられる。
短所:加工製品の全量を輸出する前提なので、国内販売が難しい。
総評:直接貿易と同じく契約書の中身がとても大切・・・ノウハウフィーが入っているか、商標登録の問題、秘密保持条項、サンプルの取り扱い、検査方法規程、品質管理規程など。漏れがないように専門家にチェックしてもらいましょう。
中国国際貿易促進委員会(CCPIT)について
中国には、中国国際貿易促進委員会(China Council for the Promotion of International Trade)という非政府組織の経済貿易団体があります。1952年に設立されたCCPITの本部は北京にあり、7万社以上の会員を持ちます。この団体の目的は、中国が世界各国との対外貿易、外国企業誘致、技術導入の促進を図るとされています。また、国際商事仲裁および海事仲裁を取り扱う機関でもあるため、仲裁条項を契約書に盛り込むときは大変重要な役割を果たします。
日曜日, 1月 07, 2007
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