日曜日, 9月 16, 2007

外資系保険のシェア 2010年に10%水準、国内との競争激化 PwC予測

外資系保険のシェア 2010年に10%水準、国内との競争激化 PwC予測


 ■経済成長、規制緩和後押し

 13億人の巨大市場に照準を合わせ、外資系保険企業の進出や事業拡大が続いている。こうした中で進出企業の多くが中国全土の保険市場シェアで外資の比率が現在の約6%から2010年に10%以上に拡大すると予測していることが明らかになった。事業拡大を見越し従業員の採用増にも動いており、国内大手保険会社との競争が激化しそうだ。(坂本一之)

 中国の外資系保険会社24社に対する市場調査によると、10年に外資系企業が占める市場シェアが現在の約6%から10%以上の水準になると分析していることが明らかになった。

 大手会計事務所のプライスウォーターハウスクーパース(PwC)が14日までにまとめた。外資系シェアについて13社が10%、4社が12%、2社が15%と予想。20%にまで拡大すると予測する企業も1社あった。

 中国は“ゆりかごから墓場まで”国が面倒をみるとした社会主義体制の名残もあって、民間保険に対する国民の理解が低く、1990年代前半の市場規模は約780億元(約1兆2480)にとどまっていた。

 経済成長による所得拡大や規制緩和による外資の進出で市場が膨らみ、現在は約5600億元(約8兆9600億円)にまで拡大。専門家からは高水準の経済成長を背景に中国の保険市場が「今後も年15%程度のペースで拡大する」との声もある。

 ≪販路拡大計画も≫

 13億人という巨大市場だけに外資も次々と参入。韓国の聯合通信によると、現代海上火災保険は中国市場に本格進出するため北京に資本金2億元の現地法人を設立し今月4日、大使を招いて式典を開催。中国を第2の市場と位置付け事業拡大を図る戦略だ。

 日本の三井住友海上火災保険は事業拡大を図るため7月に中国当局から上海支店の独資現地法人化の認可を取得。スイスの保険大手チューリッヒ・フィナンシャル・サービシズも販路拡大に向けて新会社を設立する計画を打ち出している。

 ≪45社が進出≫

 中国の人民日報が伝えたところによると、今年6月末時点で外資系企業の45社が進出。上海や北京では外資シェアは10%を超えているという。

 報道で中国保険監督管理委員会は「引き続き保険業の対外開放を推進し外資系が健康や農業などの分野に進出できるようにする」と規制緩和を継続する方針を強調。沿岸都市部と内陸部の経済格差の是正を図りたい中央政府としては「中西部に事務所を設置することを奨励する」と内陸での事業展開を促している。

 ただ、同市場は中国人寿保険や中国平安保険など地元の4大手が保険料収入全体の5割強を占める状況で地元が圧倒的な強さを誇っている。

 PwCの調査で07年の保険収入料が倍増するとみる企業も多い。中国企業の間では、外資系の躍進を警戒する動きが強まっており、市場成長と規制緩和が続けば、中国の保険市場で国内企業と外資による激しい顧客争奪戦が繰り広げられることになりそうだ。

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