
東洋の思想に根付く生命科学̶「気功(きこう)」
気功の基本は、精神のバランス、そして心身のリラックスにある。中国語では体のリラックスのことを「放鬆」、心の安定した状態を「入静」もしくは「入定」と言っていて、両者を合わせた「鬆静」(しょうせい)状態が気功を行なうときの基本となっている。心身が安定してゆるんでいる状態で、動作、呼吸、イメージを用いて、総合的に心身の自己コントロールを行うのが気功の特徴である。また、普通のスポーツでは筋肉を鍛えるが、気功は内臓を鍛えるともいう。
気功の源流は、陰陽五行(金、木、水、火、土)思想、古代医術やシャーマニズム、中国武術、導引術や按摩など民間の養生法、仏教・道教などの宗教の修行法など多岐にわたる。そうした様々な行法の中から、病弱な人でも自分でできる効果が高いものを選び、簡単なことの繰り返しで成果が上がるように工夫されてきたのである。日本からは岡田式正座法、霊動法などが伝わり中国気功に影響を与えた。また、例えばインドのヨーガはヨガ気功と言われていた。
気功は中国で漢方の経絡理論などと結びついて、健康法として簡化太極拳と同じく、公園などで広く行なわれていた。また、一定の医療効果を上げてきたので、中国では病院や療養所などで気功科を併設している場合もある。

気とは
気の原義は、流れる雲の象徴であり、流動し変化していくことが気の本質である。その意味で、気とは目に見えない自然の働きそのものととらえることができる。また、伝統中国医学では、気が足りないこともまた余分にありすぎることも病気の原因とされ、体内の気の流れを良くしバランスをとることが重視される。
一口に気といっていも、実際はさまざまなものを、一括して気と呼んでいる。その為、人によって気の説明が異なることもある。気功師によっても見える気が異なっていて、暖かく感じたり冷たく感じることもあるという。
気の正体については、赤外線説だけでなく、微弱な生体磁気の変化に伴う情報伝達であるという説も存在する。人の脳には磁気に敏感に反応する物質が大量に存在することが分かってきており、普通の人は通常意識出来なくとも無意識のうちに脳はそれらの情報を感知しているとも言われている。

0 件のコメント:
コメントを投稿