水曜日, 11月 29, 2006

中国の労働組合

中国の労働組合はどのようなものか
中国の労働組合はどのような存在でしょうか。労働組合が会社に設立されることで、経営上どんな影響が出てくるのか教えてください。



【A】企業と協力して労使関係の問題解決に協力する役割がある
組織として「共産党の指導を受ける」ことが基本 労働組合は、中国語では「工会」と訳されます。「工」は「工人」(労働者)の略で、工人の会が工会です。ただし、工会は日本でいう労働組合とは性質が異なっており、社会主義国としての特徴を有しています。

 中国における工会の活動は「中国工会法」によって定められ、組織としては、「共産党の指導を受ける」ことが基本とされています。「全国総工会」をトップに、全国の企業や行政機関に組織を有し、中国のほかの行政と同様に縦割り組織が特徴で、末端では企業内組合となっています。

工会は、中外合資経営企業法実施細則では、以下のように規定されています。
1)法に基づき従業員の民主的権利および物質的権利を擁護すること
2)合弁企業を助けて福利、報奨基金を決め、合理的に使用すること
3)従業員の政治、業務、科学、技術知識の学習を組織し、文芸、スポーツ活動を繰り広げること
4)労働規律を守り、企業の経済諸任務の達成に努めるように従業員を教育すること


総経理(経営責任者)も加入する権利が認められている また、中国は社会主義体制をとっているので、経営側と労働側の区分がなく、主に福利増進と労使紛争防止の役割をもつ企業との利益共同体と考えられています。
 したがって、工会は労働争議の先頭に立って労働者側の利益を代表して争うのではなく、むしろ従業員のクラブ的な存在で娯楽活動を主催する一つの部署として存在しています。そのため労働組合には、総経理(経営責任者)も加入する権利が認められているのです。

 実際に外資系企業の中には、工会が労働争議の抑止力となっている会社も多く、労働争議が発生した場合に工会が企業と協力して問題解決に協力し、仕事の秩序と生産活動の回復という役割も担っていることに注目しておく必要があります。

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